散歩道

日々の散歩と絵の記録。

閉鎖病棟(帚木蓬生)

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書店に風花病棟の文庫本があって、久しぶりに帚木蓬生さんの本を読みたくなり閉鎖病棟も買い直しました🌞

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感想はインスタグラムの方に(既読の方向け)

十代の頃に読んだ本はもはや思い出なのでただただ懐かしかった

映画の方は存在を知りつつもタイミングを逃して行けなかったのでいつか!
どんな風にアレンジされてるんだろ


あと小説の中に出てくる食べ物ってどうしてあんなに美味しそうに感じるんでしょうか。頭の中でどんどん味を足せるからかな?
読んでると食べたくなってきてしまう

一番は昭八ちゃんの家に泊まりに行った時にお姉さんが作ったそうめん

大皿に薬味たっぷり
椎茸の甘じょっぱい感じや金糸卵の甘さ、キュウリの瑞々しさが一つ一つ想像できるようで、自分自身がかつて食べた夏の日の味と重なります(こんなに豪華じゃないけど)またお姉さんの物腰もふんわり柔らかで素敵なんですよ

他にも鯉こくや自然薯、焼いた沢蟹、黄粉をまぶしたお団子とかとか

フルーツなんて普段はあまり食べないけどチュウさんが八百屋で買うものは新鮮で美味しそう~なんなら光秀でも一杯やりたい


チュウさん、秀丸さん、島崎さん、昭八ちゃん、敬吾さん、オジギ婆さんやストさん、ハラさん等入院してる人達、院長、婦長に主任、新川医師、小方看護師ら…

十年以上ぶりに読み返したけどやっぱり良かったです


この本が心地いいのは帚木蓬生さんの目線が優しいからだと思う

病気はよくなった方がいいし傷は癒えた方がいい

苦しみを抱えた人に対する一つの理想のかたちがあるから読んでいて希望を感じるのかもしれない